会社設立時の資本金はいくらにするのがいいの??

会社設立

会社設立のご相談をいただく時、お客様からよく聞かれることの一つに、

「資本金っていくらくらいにすべきなんでしょうか・・・?」

というものがあります。

資本金という言葉自体聞きなれないのに、いくらにすべきか決めるなんて確かに難しいですよね^^;

この記事で詳しく説明していきますので、読んでいただけると嬉しいです!

そもそも資本金って?

会社設立時の資本金は、会社を設立する人(最初に株主になる人)が会社設立の為に出資したお金です。

資本金として株主に出資してもらったお金は、会社から株主へ返還する必要がありません。

よく、資本金の額は『会社の信用力』なんて言われます。会社に実際どのくらいのお金があるのかというのは、会社の計算書類(簡単に見れるものじゃありません!)を見ないと分からないのですが、資本金の額は登記されるので、誰でも見ることができます。(会社の登記簿謄本は誰でも見れるのです!)

「この会社と取引しようかなあ・・・」と検討している取引相手の候補は、あなたの会社の登記簿謄本を取得して資本金額をチェックするかもしません。

法律上、会社設立時の資本金はいくら以上必要なの??

昔の法律では、会社設立時の『資本金の最低額』なんていうものがあったのですが、現在はその法律は撤廃されて、実は『設立の時の資本金は1円でもOK!』となりました。

日々様々な会社の謄本を目にしていますが、実際に資本金1円という会社もたまに目にすることがあります。

因みに上限はありません。

じゃあ、実際いくらにするのがいいの??

これは最終的にはご自身で決めてもらうことにはなるのですが、いくつか一般的に注意した方が良いポイントを!

  1. 無理のない金額で!
  2. 低すぎるのはあまりお勧めできません!
  3. 会社設立後に許認可を取得する予定の場合は、要注意!

1.無理のない金額で!

先ほども書きましたが、資本金として出資した金額は、会社は株主へ返還する必要がありません。(というか、返還してはいけません。)言い換えると、会社に出資したお金は、自分のプライベートなお金として使えなくなってしまいます。

「資本金がでかい方が信用力が高いなら、あるだけつっこんでやる!!えいや!!」としてしまうと、その後の生活資金が無くなってしまうので、あくまでも無理のない範囲で決めましょう。

2.低すぎるのはあまりお勧めできません!

先ほど、1円で設立することも可能です!と書きましたが、あまりお勧めしません。

理由は、2つ。

1つ目は、会社設立時から会社が赤字スタートになってしまうことです。

会社設立の段階で設立費用がかかりますが、例えば1円の資本金で会社をスタートすると、この設立費用をいきなり全額役員からの借入等で処理しなければいけません。

最低でも設立費用を出せるくらいは、出資した方がいいかなと思います。

2つ目は、これも先ほど書いたことですが、会社の信用力の問題です。

資本金額1円という会社、「なんとなく信用できない」とか、「ちょっとふざけてる感じがある」とかそういう印象を、取引相手や金融機関に与えてしまう可能性があります。

これが理由で取引の機会が失われてしまった勿体ないですよね。。

ぱっと見て、「ん?」とならない金額がいいかなと思います。

3.会社設立後に許認可を取得する予定の場合は、要注意!

会社設立後に直ぐに始める事業で許認可が必要なケースがあります。(建設業、人材派遣業、職業紹介業、and more…)

そして、許認可を取得する際に『一定の資力があることの証明』が必要になるケースがあり、設立時ではその証明として、資本金額を使用することができる場合があります。

資本金額以外で証明することができるケースも多いのですが、その場合、別途提出書類を求められることになるので、許認可を取得するための手数が増えてしまいます。

最初から資本金として出資してしまう方が楽なケースも多いので、設立後直ぐに許認可取得の予定がある場合は、注意が必要です。

まとめ

今回は会社設立時の資本金について、ご紹介しました。

資本金をいくらにするか決める際の一般的なポイントについても書きましたが、実際の会社設立の際は、設立する会社ごとの事情を考えて、決める必要があります。

当事務所では、これまで様々な業種の会社設立に携わり、それぞれのご事情を伺ったうえで、お客様にとってより良い資本金額を決定していただけるよう、ご相談に乗ってまいりました。

会社設立時の資本金額について、お困りごとが御座いましたら、いつでもご相談お待ちしております。

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